静止画DL違法化法案 時系列(2019年3月1日(金)現在・簡易年表)
とりあえず静止画DL違法化法案についての時系列を簡単にまとめました
【2018年7月13日(金)】
現時点で最後の著作権法改正
(平成三十年七月十三日公布(平成三十年法律第七十二号)・昭和45年に現行の著作権法が成立して以来約48年で52回目の改正)
【2017年~2018年下半期】
大手出版社が海賊版対策としてDL違法化を陳情。
(証拠)
「文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会中間まとめ(2018年12月)」 に関する意見募集の結果について
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/hoki/h30_08/pdf/r1413427_01.pdf
文化庁、大手出版社の望みに沿ってDL違法化案を作成。ただし文化庁⇔大手出版社間でディスコミュニケーションが生じており、実際には大手出版社が真に望む法案ではなかった。
【2018年12月10日(月)~2019年1月6日(日)】
文化庁、ダウンロード違法化の範囲が非常に広い法案を公開し、パブリックコメントを募集。
「文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会中間まとめに関する意見募集の実施について」
パブリックコメントについては研究者、法律関係者および一般ネットユーザから強い反響があったものの、法案作成を陳情した大手出版社からの反応(声明など)がなかったため、文化庁はそのまま進める事にしたと推定される。
【2019年1月23日(水)】
日本マンガ学会「DL違法化の対象範囲拡大に対する反対声明」発表。
【2019年1月25日(金)】
小委員会の最後にも、「異議なし」と仰った先生は2-3名でした。
(出典:ダウンロード違法化の拡大について(生貝直人) - Yahoo!ニュース)
【2019年1月28日(月)】
第198回通常国会開会(6月26日(水)までの150日間)
予算案⇒予算関連法案⇒非予算関連法案の順に審議開始。
【2019年2月8日(金)】
(一財)情報法制研究所から声明「ダウンロード違法化の全著作物拡大に対する懸念表明と提言」発表
https://www.jilis.org/proposal/data/2019-02-08.pdf
【2019年2月13日(水)】
文化審議会著作権分科会にて報告書にDL違法化法案が盛り込まれた。
【2019年2月19日(火)】
明治大学知的財産法政策研究所
共同声明 「ダウンロード違法化の対象範囲の見直し」に関する緊急声明・「ダウンロード違法化の対象範囲」の具体的制度設計のあり方について
【2019年2月21日(木)】
出版広報センター(出版関連9団体で構成)声明を出す。
「今国会に提出される著作権法改正 「リーチサイト規制」「ダウンロード違法化の対象範囲見直し」について」
https://shuppankoho.jp/doc/20190221.pdf
講談社野間社長 文化庁案に反対する声明「ダウンロード違法化の範囲は制限するべき」。
⇒しかし結局は大手出版社の真意が文化庁に届かないまま法案を国会に提出する方針が固まる。
【2019年2月22日(金)】
自民党文科部会 知的財産戦略調査会著作権法改正条文審査。
文科部会、知的財産戦略調査会
著作権法改正条文審査。
☆「原作のまま」
☆「著作権者の利益を不当に害する」
この二つの文言を改正法30条に入れるべきではないか!客観要件を入れるべきではないか?と指摘。
入れなくて良いとするならばその理由は?
などなど、委員会での法案審査に向けての懸念事項の確認。
[海賊版対策]って、条文でどう表現すべきか?!
文部科学部会では著作権改正についての議論。馳浩先生はじめ多くの議員から現在の案に関して疑義呈されたが、結局、部会長一任。必要な事項を整理していただけることとは思うが、何とか条文の修正までこぎつけたかったので残念。一定の議論の整理をした上で党内手続きを経て、与党内調整となるが、そのステップにおいてさらに議論が深められることを願いたいと思う。
【2019年2月27日(水)】
日本漫画家協会
「ダウンロード違法化の対象範囲見直し」に関する声明
https://www.nihonmangakakyokai.or.jp/
日本知的財産協会(知財協≒産業界)
「ダウンロード違法化の対象範囲の見直し」に対する意見
【2019年3月1日(金)】
【速報】【著作権法】この件について、意見集約が足りないとして、自民党は本日の総務会での了承を見送り。
【速報】【著作権法】この件について、意見集約が足りないとして、自民党は本日の総務会での了承を見送り。
— 玉井克哉(Katsuya TAMAI) (@tamai1961) March 1, 2019
漫画家協会や出版者団体がこぞって反対する法案を「違法閲覧サイト対策」として打ち出し、批判にまったく耳を傾けなかった役所は、あまりにひどい。
自民党は、与党としての見識を示した。 https://t.co/KnbAUdXGFC
今回最も尽力されたのが古屋圭司代議士、それを受けて思い切った決断をされたのが甘利明選挙対策委員長だと聞きました。TPPに非親告罪化条項が入ったときに禍根を残さぬ文言にすべく外交当局を督励し、国内法化の段階でも尽力した方々。加藤勝信総務会長を含め、たしかに与党としては頼りになります。 https://t.co/QeY9Fy8cie
— 玉井克哉(Katsuya TAMAI) (@tamai1961) March 1, 2019
総務会で差戻しなんて、なかなかできることではない。
— 玉井克哉(Katsuya TAMAI) (@tamai1961) March 1, 2019
古屋代議士御本人には何もできないけれど、地元の恵那か中津川に行って観光し、美濃焼でも買ってお返ししたい気分である。
ダウンロード違法化拡大を含む著作権法改正案について審議、了承の見送りをした今日の自民党の総務会ですが、引き続き本国会で成立を目指す方向には変わりないとのこと。3月中旬に予算関連法案以外の締め切りがあるので、それまでに直接漫画家や漫画家協会などにヒアリングをするとのこと。
— 水野 祐 Tasuku Mizuno 🙊 (@TasukuMizuno) March 1, 2019
【2019年6月26日(水)】
第198回通常国会閉会
【2019年7月21日(日)】
第25回参議院選挙(予定)